J:COM×ウルトラセブンCMに見る、キャラクター起用の完璧な方程式
キャラクター戦略アドバイザー「ろばと でにろう」です
2026年2月7日から全国で放送が始まったJ:COMの新テレビCM「光の国に誓って」篇
キャラクター専門家としてこのCMを初めて目にしたとき、思わず「上手い!」と声が出てしまいました

生徒たちが「屋上で何かを見た」という噂を聞きつけ、学校の階段を駆け上がります
そっと扉を覗くと、イメージキャラクターの吉高由里子さん演じるヨシタカ先生と、なんとウルトラセブンの姿が
ヨシタカ先生が「本当にWi-Fi 7って速いんですか?」と尋ねると、ウルトラセブンは「デュワッ!」と力強くうなずきます
「光の国に誓って、ほんとに最速?」と念押しすると、生徒たちが扉を押し開けてなだれ込み、ウルトラセブンは空の彼方へ飛び去る──というものです
「ヨシタカ先生」シリーズ第6弾として、「J:COM 光」が世界最速規格「Wi-Fi 7」に対応していることを訴求する内容になっています
J:COMが狙うターゲット層とは
このCMが訴求したいターゲット層は、実に明確に設計されています
ウルトラセブンが放送されたのは1967年
リアルタイムで視聴していた世代は現在65歳以上ですが、その後の再放送やウルトラシリーズ全体の継続的な人気により、「セブン」という名前とあのシルエットを知っている世代は40〜70代と幅広くなっています
J:COMが提供するケーブルテレビ・インターネットサービスは、マンションや戸建てに長く住む世帯、つまりファミリー層や中高年層が中核の顧客です
「Wi-Fi 7という新技術は知っているが、本当に速いのか半信半疑」という40〜60代の既存顧客・潜在顧客に対し、「ウルトラセブン自身が光の国に誓って保証してくれる」という構図で、技術的な難しさをユーモラスに解消しているわけです
さらに、吉高由里子さんという30〜40代女性に絶大な人気を誇る女優との組み合わせにより、「ウルトラセブンを知らない若い世代」にもリーチできる二重構造になっています
ウルトラセブン起用のメリットを解剖する
キャラクター専門家として、ウルトラセブンを起用することのメリットを整理してみます
まず「即時の信頼感の獲得」です
ウルトラセブンは半世紀以上にわたり、地球を守る正義のヒーローとして日本人の心に刻まれています
そのセブンが「デュワッ!」とうなずくだけで、「J:COM 光は信頼できる」という無言のメッセージが伝わります
言葉よりも強い、キャラクターが持つ感情的な説得力です
次に「コピーとキャラクターの完璧な一致」です
「光の国」はウルトラマンシリーズにおけるヒーローたちの故郷。「J:COM 光」の「光」と見事にリンクし、「Wi-Fi 7の最速」を「宇宙最速のヒーロー」で表現するという、コピーライティングとしても秀逸な設計になっています
そして「話題性の創出」です
普段テレビCMをあまり意識しない人でも、「あ、ウルトラセブンだ」という驚きがSNSでの拡散を生みます
円谷プロ公式もこのコラボを大きく告知しており、ウルトラシリーズのファンという既存コミュニティへの波及効果も考えられます

